遺品整理と費用

遺品整理の料金相場はいくら?違法業者の高額請求に注意!

業者から遺品整理の料金を提示されたとき、多くの人が気になるのは「相場」でしょう。「その料金は相場より高いのか、安いのか」を知りたいはずです。

この記事では、そのような疑問にお答えするために、まず以下の内容を解説します。

さらに、より詳しい情報として以下の内容をまとめます。

これらの内容を読んでいただくことで、遺品整理の費用相場を理解できることはもちろん、さらに安く・良いサービスを受けていただけるようになるでしょう。

Contents

間取り別で解説!遺品整理の料金相場(全国平均)

間取り図

遺品整理の料金は、基本的に間取り別で概算が出されます。その目安金額を一覧にすると、下のとおりです。

間取り 相場
1K 3~8万円
1DK 5~12万円
1LDK 7~20万円
2DK 9~25万円
2LDK 12~30万円
3LDK 15~40万円
3LDK 17~50万円
4LDK以上 22~60万円

【参考】遺品整理業者の料金相場と費用の目安(みんなの遺品整理)

以下、上記の金額について補足の説明をします。

あくまで「大雑把な目安」である

上の数値は、あくまで「大雑把な目安」です。特に「上限の金額」をよく見ると、それを実感できるでしょう。

  • 序盤は「4の倍数」になっている(8・12・20)
  • 20から上は「5の倍数」である(20・25・30)
  • 30から上は「10の倍数」である(30・40・50・60)

というように「かなりキリのいい数値」なのです。もちろん、これは「みんなの遺品整理が適当にデータをまとめている」ということではありません。

「全国平均の相場」は、アバウトにせざるを得ない

そもそも、遺品整理の料金は「状況によって異なる」ものです。加えて「都道府県別の相場」もあり、さらにいうと「市区町村別」の相場もあります。

同じ東京でも「渋谷区と西東京市」では、まったく料金が違うわけです。もちろん、他の都道府県の「都会と田舎」を比べても同じことが言えます。つまり、

  • 相場はどうしても「概算」で出すしかない
  • そのため、上のような「キリのいい数字」になっている

ということです。最終的には実際に見積もりを数社からとるしかないという結論になります。数社の見積もりで見えてきた数字が「相場」です。

作業人数別の相場・一覧

業者

遺品整理のコストで特に大きなものは、不用品の処分費用に加えて「人件費」です。このため「作業人数別の相場」は、一つの参考になります。

これは「現場の状況」と「スタッフのスキル」によって大きく異なりますが、おおよそ以下のような相場になります。参考資料は、先述の「みんなの遺品整理」のデータです。

人数 目安金額
1名 3万~8万円
2名 3万~25万円
3名 5万~40万円
4名 7万~60万円
5名 9万~60万円
6名 12万~60万円
7名 15万~60万円
8名 17万~60万円

以下、データについて補足していきます。

料金は「スタッフのお給料」ではない

上の金額を見て「2名で最大25万円は高い」と思うかもしれません。しかし、下の点に注意してください。

  • そもそも「処分費用のコスト」が一番高い
  • 加えて「ガソリン代」もある
  • オフィス運営の諸経費(光熱費・地代など)もある
  • 社員・バイトだけでなく「会社の取り分」もある
  • その他「広告宣伝費」などのコストもある
  • 会社の利益の何割かは税金でとられる

ということを考えると、実は「2名で25万円」というのも「べらぼうに高いわけではない」のです。最終的には状況次第ですが、このように「あらゆるコストが含まれた上での目安金額」という点を、まず意識してください。

なぜ「60万円以上」がないのか

これは「この金額以上は、完全にケースバイケース」であるためです。

  • ごみ屋敷である
  • 孤独死現場で、特殊清掃が必要である
  • その他、構造的に作業しにくい場所である

などの理由で「個別に計算するしかない」という状況になります。そのため、60万円を超える金額では「相場という発想自体がない」のです。

(これはどの業界でも存在する「ボーダーライン」なので、納得できるかと思います)

広さ別の作業時間・目安

時計

作業時間については「この作業時間だからいくら」という相場は出しにくいものです。

  • たくさん人員を投入すれば早く終わる
  • しかし、それで安くなるわけではない(むしろ高くなる)

というように「時間と金額が比例するとは限らない」のです。しかし「広さと時間」については、比例しやすいと言えます。

料金について知りたい人は「時間が大体どれくらいかかるかも知りたい」はずなので、時間の目安も合わせてまとめます。

広さ(間取り)別の目安作業時間・一覧

表でまとめると下のようになります。

広さ 目安時間
1K 1~3時間
1DK 2~4時間
1LDK 2~6時間
2DK 2~6時間
2LDK 3~8時間
3DK 4~10時間
3LDK 5~12時間
4LDK 6~15時間

一番上の「1K」はワンルーム(1R)も含みます。また、4LDK以上の広さは、大きな家では「7LDK」などの間取りもあるため、目安時間を書くことができず、省略しています。

どの間取りでも、時間はあくまで目安であり、遺品や不用品の量によって大きく変動する、ということを意識して下さい。

「特徴のある都道府県」で見る、遺品整理の料金相場

都道府県

遺品整理の料金は都道府県ごとに異なりますが、さすがに全県のデータをここで紹介することはできません。そのため、人口&人口密度で特徴のある都道府県のデータを紹介します。

人口も密度も最多は「東京」であり、人口の最少は鳥取、密度の最小は北海道です。この3カ所の相場を「みんなの遺品整理」で実際に登録されている業者の料金からチェックしてみましょう。

以下、それぞれのデータを詳しく紹介します。

人口が多い&密度が高い(東京)…上下差が激しい

東京

東京の業者で「みんなの遺品整理」に登録しているところでは、間取り別に下の相場になっています。

間取り 最低料金の相場
1K 1.9万~4万円
1LDK 4.9万~15万円
2LDK 4万~23万円
3LDK 9万~32万円

【参考】東京の遺品整理(みんなの遺品整理)

「みんなの遺品整理」では「1K・1LDK・2LDK・3LDK」の4つの間取りで料金が掲載されています。

  • それぞれを「安い順」に並べる
  • その「最安・最高」の業者の金額を抜き出す

という形でまとめました。

いずれも「最低料金」である

先の表の料金は、いずれも「○○円~」という最低料金です。つまり「3LDK…9万~32万円」となっていても、32万円が上限という意味ではありません。

  • 9万円以上か、
  • 32万円以上

ということです。高い方の業者は「安くても32万円かかる」ということですね(3LDKの場合)。

最大で「約6倍の開き」がある

先ほどの一覧表を「最高・最低で何倍の開きがあるか」という数字でまとめてみます。↓

間取り 最低料金の相場
1K 約2倍(1.9~4)
1LDK 約3倍(4.9~15)
2LDK 約6倍(4~23)
3LDK 約4倍(9~32)

こうしてみると、特に2LDKでは約6倍と「業者によって大きな開きがある」ことがわかります。

人口が少ない(鳥取)…上下差が小さい

鳥取

東京のデータは「業者の件数が多い」という点では、平均値が出やすく参考になります。しかし「東京は高い」という可能性もあるでしょう。

そのため、東京の真逆である「人口が一番少ない県」の鳥取のデータを紹介します。

間取り 最低料金の相場
1K 2.9万~7.9万円
1LDK 5万~13万円
2LDK 7万~21万円
3LDK 10万~29万円

【参考】鳥取の遺品整理(みんなの遺品整理)

東京と比較すると?

下のような特徴が見られます。

  • 「最低金額」は、東京より高い
  • 「最高金額」は、東京より安い

つまり、安い方でも高い方でも、

  • 東京はぶっ飛んでいる
  • 鳥取はぶっ飛んでいない(平均的)

ということです(あえてわかりやすく書きました)。

東京には「いろいろな業者」がいるため、幅が広くなる

これはどの業界でも言えることですが、東京には「いろいろな業者・会社」が存在します。「お客さんもいろいろ」なので「業者もいろいろ」になるのです。「あらゆるタイプの業者が生き残っていける」ということですね。

そのため、価格帯も「上下の差が激しく」なります。一方、鳥取のような人口の少ない県では「あまり変わったことができない」ため、料金も「普通」になるのです。

この傾向は全国的にいえるものです。「都会は差が激しく、田舎は差が小さい」と考えてください。

人口密度が低い(北海道)…明確に安い

札幌

次にデータが変わりそうなのは「人口密度」です。「移動距離が長ければ料金も高くなるのでは?」と思う人は多いでしょう。実際、ガソリン代もスタッフの拘束時間も増えます。

逆に土地代が安くて倉庫が安いから、料金も安いという可能性もあるでしょう。そのため、人口密度が日本で圧倒的に低い(東京の100分の1)北海道のデータを参照します。

北海道の間取り別・最低料金

ここまでと同じく、みんなの遺品整理のデータをまとめると下のようになります。

間取り 相場
1K 2~4万円
1LDK 3~9万円
2LDK 5~15万円
3LDK 6~21万円

【参考】北海道の遺品整理(みんなの遺品整理)

東京と比較すると、以下のような結論になります。

  • 安い方…東京とほぼ同じ
  • 高い方…東京より断然安い

つまり、北海道は全体的に「東京よりかなり安い」といえます。地方では移動距離が増えるものの、

  • それ以上に地価やオフィス・倉庫の賃料の方が安い
  • 人件費の相場(平均給与)も東京より安い
  • だから、遺品整理の料金も安い

といえるでしょう。「鳥取よりも北海道の方が安い」というのは、やはり「地価の安さ」が大きいといえます。つまり人口密度が低く、地価が安い地域は、遺品整理の料金も安くなる傾向があるということです。

遺品整理料金は必要トラック台数や条件で変わる!価格を左右する6つの要素

作業着の女性

遺品整理の料金は、ここまで書いた「間取り・時間・作業人数」以外でも、多くの要素によって変動します。主な要素をあげると、下の6つです。

以下、それぞれの要素について説明していきます。

荷物の量…多いほど高くなる

荷物の量が多いほど、料金は高くなります。同じ間取りでも「荷物が多ければ高い、少なければ安い」ということです。荷物というのは、

  • 保存する遺品
  • 処分する不用品

の両方を含みます。どちらであろうと「物が多いほど作業量も多くなる」ので、料金が高くなるということです。

不用品の種類…分別作業が少ないほど安くなる

「処分が厄介な品物」があるほど、料金は高くなります。たとえば、わかりやすく「遺品がすべてゴミ」だったケースを考えましょう。

このとき「全部燃えるゴミ」だったら、処分は簡単です。そもそも、これなら「ご遺族が自力でやっても、一日で十分に片付く」でしょう(ご高齢や病気で体力がないという場合を除けば)。

さまざまな物が混ざると、料金が高くなる

分別は、日常生活でも「厄介な作業」です。これは遺品整理の業者にとっても同じで「分別作業が多ければ多いほど、拘束時間が長く」なります。そのため、料金も高くせざるを得ません。

どんなゴミでも「単一に近い」ほど安くなる

わかりやすく言うと「ゴミの種類」で料金が決まるというより「種類が単一かどうか」で決まるともいえます。

  • 単一か、それに近い…安くなる
  • あらゆる種類が混ざる…高くなる

ということです。たとえば「全部プラスチックゴミ」という場合、自治体によってはゴミ袋の料金が少し高くなります。それでも「燃えるゴミと半々」というときより、作業料金は安くなるでしょう。分別せず「ひたすら袋に入れられる」ためです。

もちろん、実際にはそんなことはありません。これはあくまでたとえですが分別作業が大変な現場ほど料金が高くなるということを理解してください。

対応期日…急ぎの依頼ほど高くなる

カレンダー

何でも「スピード料金」は高くなるものです。遺品整理の場合「○○日までにやってほしい」という期日が迫っているほど、料金も高くなります。

「作業自体は同じなのに、なぜわざわざ高い料金をとるのか」と思う人もいるかもしれません。「足元を見ているのでは?」という考えですね。

しかし、そのような疑問は「誤解」というべきです。その理由を説明します。

業者は「無理やり予定を入れてくれた」可能性もある

作業自体は同じ内容でも、業者は「予定を無理やり調整してくれた」可能性もあります。たとえば昼間の作業だったとしてもそのスタッフは、本当は休日だったかもしれないのです。

そのようなことは、当然利用者に対しては言いません。しかし、休日に急遽出勤したスタッフからしてみれば「高い手当をもらわないと割に合わない」と感じられるでしょう。その分、会社が利用者からいただく料金も高くなるわけです。

もちろん「関係ない」業者も存在します。もともと「依頼がなく暇だった」という場合、特別料金などとらずに喜んで作業をしてくれる業者もいるでしょう。

そのため、必ずしも「急ぎなら高くなる」とは限りません。ただ「高くなることは多い」「少なくとも、安くはならない」と考えてください。

(ホテルなら「当日安くなる」ということもありますが、遺品整理でそれはありません)

建物の構造…作業しやすい構造ほど安くなる

階段

建物の構造によっても、料金が変わります。代表的な要素は下のものです。

エレベーター あれば安い、なければ高い
廊下 広ければ安い、狭ければ高い
階段 廊下と同じ
階数 低いほど安い、高いほど高い
階段・エレベーターとの距離 近いほど安い・遠いほど高い

要は、どんな要素でも「労力が増すものは高くなる」ということです。これ自体は誰でも納得できるでしょう。

そして「どのくらい高くなるのか」は、それぞれの状況次第です。経験豊富な業者なら「電話・メールで詳しい情報を聞けばある程度はわかる」ものですが、それでも最後は「現場での見積もり次第」となります。

  • 狭いとは聞いていたが、想像以上だった
  • エレベーターはあるが、スペースが小さい

などの理由で値段が上がることもあります。もちろん、安くなることもあります。このように、最終的には「現場を見ないと値段がわからない」ため、複数社の現地見積もりを受けるようにしてください。

なお、ここに書いた条件は主に「マンション」のもので、一軒家の場合は、次に書く「道路」の影響の方が大きくなります。

周辺道路状況…広く交通量が少ないほど安くなる

道路

建物自体だけでなく「周辺道路の状況」も、価格に関わる要素です。

  • ゆっくり作業できる道路があれば、安くなる
  • トラックが入りやすい道幅なら、安くなる
  • 無料で駐車できるスペースがあれば、安くなる

という風に料金が変わっていきます。作業のしやすさには交通量も影響しますが、道路は時間帯によって交通量が変わるため、時間帯も影響すると考えてください。

(もちろん、交通量が関係ない道路の場合は、時間帯の影響はさほど受けません)

作業希望日…土日祝・年末年始などは高くなる

作業希望日が、以下のような日程の場合、割増料金になることが多いといえます。

  • 土日・祝日
  • 年末年始・お盆

これは誰でも納得できるでしょう。「休日手当」は多くの会社にある仕組みで、遺品整理でもそのような会社は多いものです。

スタッフに休日手当を出せば、その分料金を高くせざるを得ないということです。業者によっては「休日も関係ない」ということがありますが、関係のある業者も多いものです。

オプション…孤独死・ごみ屋敷などは特に高くなる

特殊清掃

その他、以下のようなオプションサービスを付けるほど、料金は高くなります。

  • 遺品供養(お焚き上げなど)
  • ハウスクリーニング
  • エアコン清掃・撤去・交換
  • 特殊清掃(孤独死現場)
  • 消臭工事(孤独死現場・ごみ屋敷)
  • 大量のゴミ処分(ごみ屋敷・汚部屋)

それぞれのオプションも細かく分かれており、たとえば消臭工事なら、

  • 床材自体を交換する簡易リフォーム
  • オゾン脱臭機の使用
  • 家財道具の撤去

などがあります。家財道具の撤去というのは「死臭などが染み付いたものは、撤去しない限り完全消臭ができない」ためです。

このように、一つのオプションサービスでも、その内容によってさらに料金が変わります。

より高度なオプション

遺品整理の業者によっては、さらに高度なオプションサービスも提供しています。たとえば以下のようなものです。

  • 車・バイクの廃車手続き代行
  • 相続手続きの代行
  • 銀行口座・保険関連の手続き代行
  • デジタル遺品整理
  • 不動産整理

特にデジタル遺品の処理については、下の記事で詳しく解説しているので、こちらを参考にしていただけたらと思います。

デジタル遺品の処理方法は?「10のやるべきことリスト」を解説! 遺品整理の作業の中でも、近年特に難しいケースが増えているのが「デジタル遺品の処理」です。特に銀行口座やクレジットカードなどの情報は財...

遺品整理で100万円!?高額化を防ぐための3つの方法

電卓

遺品整理の相場を理解したあとは「同じサービスの質で、できるだけ安くしてもらう方法」を知りたいでしょう。ここでは、そのためのコツを3つ紹介します。

以下、それぞれのコツについて詳しく解説していきます。

複数社の査定(相見積もり)を受ける

遺品整理の料金相場は、最終的には「ケースバイケース」です。

  • どんな業者でも、現場を見るまではわからない
  • しかし、1社では本当に正しい価格かわからない
  • だから、複数社の見積もりをとるのがベスト

ということです。「実際に現場を複数社が見て出した金額」が、相場なのです。「全国誰でも共通」という相場は遺品整理にはなく、あくまで「その人の状況ごとの適正金額があるだけ」といえます。

それを見抜くためにも、業者の競争原理によって安くしてもらうためにも、相見積もりは必須と考えてください。

高値で遺品買取をしてくれる業者を探す

カメラ

価値のある遺品を高値で買取してもらえれば、その金額を料金と相殺してもらえます。場合によっては、買取金額の方が高くなることもあるでしょう。

買取の金額は、業者によって大きく変わります。高く買い取ってくれる業者の条件は、以下のようなものです。

  • あらゆる品目の古物商許可を持っている
  • 高く買い取れる業者の情報を、多く持っている
  • 情報だけでなく、ネットワーク・人脈がある

というものです。一番いいのは「自社で買い取れる」ことですが、この条件を満たせる業者はめったに存在しません。古物商許可は13品目に分かれており、コンプリートしている業者はほぼ存在しないためです。

「大黒屋」などの大手チェーンが何でも買い取れるのは「大手だから手続きに強く、大量の免許をまとめて取得している」ためです。同じことを小さな遺品整理業者が行うのは、相当に難しいのです。

ちなみに、古物商許可は東証1部上場企業のPCデポでも、問題が起きたことがありました。

8月27日から「Web本店」での中古品買い取り・販売停止を発表したピーシーデポコーポレーション(関連記事)にネット上で「古物商許可を取得していないのでは」との疑惑が持ち上がっています。
PCデポ「古物商許可」不透明問題について取材 9月1日から「Web本店」での中古品取り扱いを再開(ねとらぼ)

一部上場企業ですらこのような状況なので、実は「買取が本当に得意な業者」は少ないのです。逆に言えば買取に強いという正当な根拠がある業者を見つければ、そこではかなり安く遺品整理のサービスを受けられるといえます。

自分でできる作業をできるだけやっておく

男性

これは「業者に依頼する作業が減る」というだけではありません。

  • 自分でやることで、作業の内容がわかる
  • それにより、業者の見積もりの正しさを見抜きやすくなる

という理由です。言うまでもなく、遺品整理の業者であれば「自分がお客さんになった時」に、他の業者が説明する内容が正しいか間違っているか、瞬時にわかります。それは「日頃自分で作業をしている」からです。

同じように、一般人でも「ある程度自分で作業をしてみる」ことで、業者の正当性を見抜きやすくなるのです。この点でも「ある程度自分でやってみる」ことは有効といえます。

(また、業者の側も「この人は手強い」と感じたら、最初から適正価格を提示してくる確率が高くなります)

なお、こうした値段の交渉も含めて「安くて良い業者を選ぶ方法」は、下の記事でも詳しく解説しています。

悪徳業者に騙されないために!遺品整理業者の選び方・6つのポイント 遺品整理は、多くの人が人生で初めて体験することです。まして「それを業者に依頼する」となれば、経験のある人はほとんどないでしょう。 ...

【口コミ調査】遺品整理でいくらかかった?実際の料金例

「全体的な相場」だけでなく「実際の事例でいくらかかったのか」という体験談を知りたい方も多いでしょう。ここでは、当サイトがWebを通して3名の方にご依頼し、寄せていただいた口コミをご紹介します。

【例①】一人暮らしの方の遺品整理料金|7.3万円

ワンルーム

エリア 東京都葛飾区
間取り 1DK(寝室・ダイニング・キッチン)
作業時間 3時間
作業人数 2人
料金 7.3万円

一人暮らしの兄が死亡してしまったので、その遺品整理をお願いしました。兄は前職でメンタルを病んで早期退職してしまい、まだ59歳でしたが一人暮らしの引きこもりのような状態になってしまっていました。

荷物の量は、この年代の男性の一人暮らしとしては、標準的だったと思います。そのためか、料金も私が事前に調べた相場の「まさに中間あたり」という金額で、見積もりを出していただきました。それより高い業者さんと安い業者さんがありましたが、「適正価格が一番信頼できる」と思い、中間の業者さんにお願いしました。

自力でやったら数日かかりそうな作業でしたが、プロの方が2人でやるとたった3時間なのだなと、兄が死んだショックとは別に、そちらについては良い意味で驚いていました。

【例②】一軒家で多くの遺品があった方の料金|52万円

一軒家

エリア 愛知県大府市
間取り 4LDK(2階建て)
作業時間 10時間
作業人数 6名
料金 52万円

一人暮らしをしていた高齢の母親が亡くなり、その一軒家の後始末をお願いしました。先に亡くなった父の遺品も含めて、すべての物がずっと保管されていたので、かなりの物量でした。汚部屋と言っていいくらいでした。

こちらの業者さんは愛知県や東海地方でかなりの実績のある業者さんで、信頼できそうだと思いお願いしました。他の業者さんでもう少し見積もりが安いところ(40万円前後)もありましたが、こちらの業者さんなら不法投棄などは絶対にしなさそうだと思い、お願いしました。

【例③】特殊清掃も必要だった方の遺品整理料金|63万円

特殊清掃

エリア 千葉県浦安市
間取り 3LDK
作業時間 1日
作業人数 3名
料金 63万円

もともとうちの親が夫婦で住んでいた一戸建てで、母と離婚した後は父が一人で住んでいました。そこで孤独死をしてしまい、発見までに時間がかかったため特殊清掃をお願いしました(発見までの時間は物件の価値に影響する恐れがあるため、ここでは省略させていただきます)。

作業はオゾン脱臭やフローリング・壁紙などの簡単なリフォーム、家財道具の撤去などをしていただきました。要は「臭いが染み付いたものはすべて撤去」という感じです。「臭いの元」が消えると、本当に臭いが消えるのだと、変なところで感心してしまうくらい良い手際でした。

63万円と少々高額ではありましたが、荷物も多かったですし、ほとんどお任せで負担なく解決していただけたので、満足しています。

遺品整理料金が相場より安すぎるのも要注意!格安業者の3つのデメリット

女性

遺品整理の相場を調べていると、しばしば「激安・格安」というべき業者が見つかるでしょう。こうした業者のほとんどは良心的ですが、中には悪質な業者も混ざっています。

そうした業者に依頼してしまうと、下のようなトラブルが起こりえます。

ここではそれぞれのトラブル(デメリット)について解説していきます。

不法投棄のリスクがある

不法投棄

遺品の処分を適正に行うと、処分費用がかかります。格安業者はこの処分を「ルール通りに行わない」、つまり不法投棄をすることによって、費用を浮かせることが多いものです。

このような事例は不用品回収の業界で多く見られます。しかし、近年は遺品整理の業界でも増えており、下のように協会が注意喚起もしているほどです。

近日、遺品整理業務を終えたあとの不要品の処分について、(遺品が)不法投棄されているとの連絡が多く寄せられるようになって参りました。
遺品の不法投棄に関する問いあわせが急増しています

このような業者に依頼すると、知らないうちに犯罪に加担してしまうリスクがあります。自身が警察の調査の対象になってしまう恐れもあるため、くれぐれも「激安」をうたう業者には注意してください。

対応内容が不足している場合がある

料金を安くすれば、当然サービスの内容を減らさなければなりません。そのため「本来の遺品整理で必要な内容が欠けている」恐れがあります。

具体的には遺品整理をした後の清掃をしてくれないなどです。確かに、清掃は依頼者本人でもできます。

しかし、ホームページに「清掃作業の写真」などがあれば、誰でも清掃してくれると思うでしょう。そのように思わせておいて「実は清掃はオプション」という業者もしばしば存在します。

やってほしい作業を紙に書き出し、問い合わせをする

上のようなトラブルを防ぐためには「問い合わせの段階で、やってほしい作業を紙に書き出してから質問する」というのが有効です。これにより、

  • 質問に漏れがなくなる
  • 質問が的確で、業者が「手強い」と感じる

ようになります。もちろん、業者と「戦う」わけではありません。これはスーパーの買い物でも何でもそうですが紙に書いて行動している人の言動には無駄がないのです。

実際、わざわざそのような準備をするくらいなので「モチベーションも高い」でしょう。そのような「力」を感じられるので、業者も「この人に適当な受け答えやサービスはできない」と感じるのです。

そのため、悪質な業者は自然と離れて行ってくれます。悪質な業者に騙されないためには「こちらも準備をすればいい」のです。

(もちろん、ご家族などを亡くして憔悴しきっているときには難しいことでしょうが、可能な範囲で、あるいは元気なご家族の方が取り組んでみてください)

後から追加料金を請求される場合がある

業者

格安業者は、最初からその金額でサービスする気など全くなく「オプションでぼったくる気満々」というケースがあります。

  • あらゆる必須のサービスを「オプション」にしておく
  • そのオプション料金を「目立たないように」書いておく
  • そして、「全てコミコミ!」とアピールする

この「全て」ですが、脇に小さく項目を書いておけば、

  • あくまで「これらがコミコミ」というだけ
  • 他のサービスは含まれていない

と主張できます。このような「わかりにくい表示」は、他業界では「景品表示法違反」などになります。この法律については、消費者庁が下のように説明しています。

消費者なら、誰もがより良い商品やサービスを求めます。ところが、実際より良く見せかける表示が行われたり、過大な景品付き販売が行われると、それらにつられて消費者が実際には質の良くない商品やサービスを買ってしまい不利益を被るおそれがあります。
景品表示法とは

太字のとおり「実際より良く見せかける」というだけでも「違法」なんですね。ただ、この基準が「業界ごとに違う」わけです。

  • その広告が「紛らわしい」ものか、
  • 業界の知識がないと判断しにくい

ということです。メジャーな業界なら行政の担当者も「大体わかり」ます。しかし、遺品整理のような新しい業界だと「紛らわしいのかどうかもよくわからない」ということです。

もちろん、本腰を入れて調べればわかるでしょう。ただ、消費者庁にも毎日の仕事があるので、そのように動くには時間がかかります。

その隙をついて、悪質な業者は「適当なサービスをして一時的にお金を稼ぐ」のです。悪評が広まって仕事ができなくなると、別の会社を立ち上げて同じことをします。


もちろん、格安業者のすべてが「ここで書いたような悪質業者」というわけではありません。しかし「悪質業者は格安をうたう業者の中に多い」のも事実です。

そのため、そうした業者に依頼するときは、ここで書いたような注意点をよく意識して、見積もりなどを受けるようにしてください。

不用品回収業者なら相場より安い?遺品整理業者との違い

トラック

遺品整理の業者を探していて「不用品回収の業者に依頼すればいいのでは?」と思うこともあるでしょう。特に費用の相場は不用品回収の業者の方が安いことが多いため「そちらが良い」と感じるかもしれません。

ここでは、そのように感じたときの参考にしていただけるよう、両者の違いを説明します。

不用品回収業者…回収がメイン、遺品の扱いが雑

こちらは文字通り「不用品を回収する業者」です。いわば「ゴミを回収する」業者です。

このため、すべての品物を「雑」に扱います。もちろん「売れるもの」は丁寧に扱いますが、それ以外は「ゴミ」としての扱いになります。

もちろん、不用品であればそれでいいのです。しかし、遺品をそのように扱ってほしい遺族の方は少ないでしょう。

「遺品を大切に仕分けしてほしい」という場合は、こうした不用品回収の業者に依頼すべきではありません。

遺品整理業者…遺品整理がメイン、丁寧に仕分けてくれる

形見

一方、遺品整理の業者は文字どおり「遺品の整理」がメインであり、丁寧に仕分けをしてくれます。また、下のような「遺品整理特有のサービス」にも対応できます。

  • 遺品供養(お焚き上げ)
  • 相続手続きの代行
  • 不動産の整理
  • 特殊清掃(孤独死現場など)

このようなサービスを合わせて利用するときや、遺品を丁寧に扱ってもらいたい場合は、遺品整理の業者に依頼すべきなのです。

まとめ

業者

遺品整理の業者の多くは良心的な経営をしています。しかし、中には行政が注意喚起をするほど、悪質な業者が存在しているのも事実です。

そのような業者に騙されて、高額請求などの被害に遭わないよう、この記事で説明した相場を理解して、業者の見積もりを受けていただけたらと思います。