遺品整理の注意点

遺品整理を自分でやる方法は?5つの手順とやり方のコツ、注意点や体験談、必要な道具を紹介!

遺品整理の作業は、年々業者に依頼されるケースが増えています。しかし、中には「お金を節約したい」「思い出を自力で整理したい」という理由で「自分で遺品整理をしたい」という方もいるでしょう。

体験談でも紹介していますが、自力での遺品整理は数年かかる例も多いため、事前の計画をしっかりする、やり方やコツを把握しておくなどの努力が必要になります。

ここでは、そのような計画や情報収集に役立つ内容として、以下の知識を解説していきます。

また、さらに知っておくと役立つ内容として、以下の情報もお伝えします。

これらの内容を読むことで「自力での遺品整理ができるかどうか」「やるとしたら、どうすれば上手くできるか」を理解していただけるでしょう。

Contents

遺品整理を自分でやる方法は?始める前の5つの手順

片付け

遺品整理を自分でやる場合、一番重要なのは「最初の準備・計画」です。もちろん、計画は実際の作業と並行して修正していきます。

その前提で書くと、まずは下の5つのステップで準備を進めるのがベストです。

  1. 部屋の状況を確認する
  2. 財産の状況を確認する
  3. やるべき仕事をリストアップする
  4. 家族がどこまで動けるか話し合う
  5. どこまで自力でやるかを決める

ここでは、それぞれのステップについて詳しく解説していきます。

部屋の状況を確認する

まず、部屋にどれくらいの遺品があるかを確認します。これは生前から親御さんなど、故人との付き合いがあれば、ある程度わかっているでしょうが、あらためて詳しく確認します。

財産の状況を確認する

財産

続いて、財産の状況を確認します。理由は下のとおりです。

  • 相続税の申告には10カ月という期限がある
  • そのため、相続税が発生するなら、急ぐ必要がある
  • 「相続税が出るような財産か」を確認する

これも「生前からある程度話し合っているので、大体わかっている」ということもあるでしょう。ちなみに、相続税は少なくとも3600万円以上の遺産がなければ課税されません。

※「3000万円+600万円×相続人の人数」までは非課税です。

そのため「課税されない家庭」の方が多いのですが、それがわかっていない状態では、最初に確認する必要があります。

(なお、このときに保険の手続きなども一緒に進めます。保険の手続きについては下の記事で詳しく解説しています)

故人の保険手続きでやることは?調べる7つの手順と必要書類、生命保険の受取り方法を解説! 遺品整理の中でも、特に多くの人が手を焼くのが「手続き」の類。中でも特に複雑なのが「保険の手続き」です。 何から手をつけ...

やるべき仕事をリストアップする

遺品・財産の状況を把握できたら「何をすべきか」という仕事を大まかにリストアップします。たとえば、

  • まず手続き系をすべて終わらせる
  • 四十九日に親族で形見分けをする
  • その後は、まず古本から処分していく

などです。これはあくまで例であり、実際にどういうリストになるかは、個別の家庭で異なります。SH

家族がどこまで動けるか話し合う

遺品整理も立派な仕事なので、誰がどこまで動けるのかを共有する必要があります。特定の兄弟姉妹だけに負担がかかるようであれば、その点について何らかのサポートも必要なこともあるでしょう(別の部分でお礼をするなど)。

この話し合いをしっかりしないと家族間のトラブルにつながることもあるため、それぞれの事情も考えながら、最初に時間をとって話し合いましょう。

どこまで自力でやるかを決める

遺品整理は、すべて自分たちでやるか「ある程度業者や専門家に依頼するか」で、難易度がまったく異なります。費用はかかりますが、家族それぞれの時給などのコスパを考えると「業者や専門家に頼む方が安い」ということも、しばしばあるものです。

(そもそも、世の中にいろいろなサービスがあるのは、それぞれの仕事で「プロに頼む方がお得」だからです)

そのため、自力でやるにしても「どこまでやるのか」という視点も持って、話し合うようにしましょう。

道具は何が要る?遺品の片付けを自分でする時に必要なもの

道具

自分で遺品の片づけをするとき、気になるのは「どんな道具がいるのか」という点でしょう。必要な道具を一覧にすると、下のようになります。

ここではそれぞれの道具について、必要な理由などを説明していきます。

基本…ゴミ袋・段ボール箱・ガムテープ・紐

まず「ほとんどの遺品整理の現場で必要」という、基本のアイテムです。特に重要な「ゴミ袋」から解説していきます。

ゴミ袋の選び方

ゴミ袋については、30リットルをメインにするのがいいでしょう。一番大きい「45リットル」は、

  • たくさん捨てられるのでコスパは良い
  • しかし、運ぶのがつらい

という理由で、あまりおすすめできません。少しなら良いのですが、大量に捨てる場合は「30リットルですいすい運ぶ方が楽」なのです。

コスパもそれほど変わらない

これは自治体によるのですが、たとえば東京の狛江市の場合、大型の袋は20リットル・40リットルに分かれます。そして、それぞれの値段は下のとおりです(10枚入り)。

  • 20リットル…400円
  • 40リットル…800円

見てのとおり「どちらも1リットル20円」で、同じコスパなのです。それなら「運びやすい20リットルの方がいい」わけですね。

もちろん、20リットルでは入らない物もあります。その場合は45リットルを使うべきですが「大型のゴミ袋が安いとは限らない」ことが、このデータでもわかるでしょう。

【参考】指定収集袋の値段および取扱店(狛江市役所)

段ボール箱

ダンボール

これは、多くの人が知っているとおり、コンビニやホームセンターなどでもらってくるのがベストです。もちろん、

  • 保管する遺品
  • ボランティア団体などに寄付する遺品

などは綺麗な箱に入れる必要があります。そのようなものだけは、ホームセンターで新品の段ボールを買うのもいいでしょう。あるいは、寄付などでどこかに送る予定があれば、ヤマト・佐川などの配送用の段ボールを買ってくるのがいいかと思います。

ガムテープ

これはほとんど「紙テープ」でOKですが「布テープ」があると便利なケースもあります。何らかの事情で「一時的にガムテープで強固に固定する」という部分が出たとき、布ならそれができるからです。

(布テープは映画などでも人間を縛るシーンに使われていますが、重ねて巻くとそれだけ強固になります)

紐(PPテープ)

これは雑誌や新聞紙を縛るのに使います。PPテープとは、いわゆるビニールひもです。

たまに新聞紙を「ガムテープで丸めて捨てる(廃品回収に出す)」という方も見えます。「同じ紙類だからいいだろう」という発想でしょうが、実は「ダメ」なのです。

これは自治体のホームページにも書かれています。↓

※ひもを使わず、ガムテープでまとめる、袋に入れる、段ボールを段ボール箱に入れる等はしないでください。
古紙類(新聞、雑誌、段ボール)の出し方についてのお願い(刈谷市)

これは愛知県・刈谷市の事例なので、自治体によってはOKかもしれません。しかし、ごみ処分のルールはどの自治体でも「大体同じ」であるため、ほとんどの自治体でこのルールである、と考えていいでしょう。

(ちなみに、上の説明では「ダンボール箱に入れるのもダメ」ということです。ということは、素材の問題ではなく「運びやすさ」の問題だといえます)

何はともあれ、このように「紐が必要なケース」が出てくるため、紐も用意して臨むようにしてください。

服装…軍手・マスク・ジャージ・エプロン・スニーカー

エプロン

「軍手・マスクが必要」というのは、多くの人が理解できるでしょう。

軍手 手が汚れない&ケガをしない
マスク ホコリやダニを吸い込まない

という理由です。ジャージについては「動きやすく、汚れてもいい」服なら何でもOKです。作業着を持っている人は作業着でもいいでしょう。

また「そこまで本格的な作業でない」という場合は、エプロンでも十分です。

なぜスニーカーが必要なのか

これは現場によりますが、家具などの「大物」をよく運ぶのであれば、断然スニーカーが有利です。

  • スリッパや靴下と違ってすべらない
  • 踏ん張れるから力が出るし、転倒もない
  • 万が一足の上に落としてもケガしない

という理由です。もちろん、スニーカーは外履きでなく上履きです。新しく安い物を1000円程度で買ってもいいですし、学生時代の体育館シューズなどを使ってもいいでしょう。

工具…カッター・ドライバー・ペンチなど

カッターはダンボールの開封など、あらゆる場面で必要です。遺品整理で段ボールというと「詰める」作業を連想するでしょうが「開封」する作業もあるのです。これは、故人が溜め込んだ段ボールの「中身を確認する」ためです。

その他、家具を解体するときなど、ドライバーが必要になります。プラス・マイナスの両方を揃えておきましょう。

その他、ちょっとした金属を切る作業や、何かを抜く作業でペンチが必要になることもあります。たとえば故人が針金で何かを固定したり束ねたりしていたときなど、それを切るのに用います。

工具については、あまり複雑に考える必要はありません。「道具がなくてできない」という作業が出たら、それは「後日またやる」という考え方でもいいでしょう。

特殊…台車・養生テープ

大量の遺品や不用品を運び出すときに、台車があると便利です。台車がある家庭は少ないかもしれませんが、たとえば庭に畑がある人なら、肥料などを運ぶために一輪車を持っていることも多いでしょう。

そのような「代わりになるもの」でも十分役立ちます(実際、田舎ではゴミの日に一輪車にゴミを載せて、集積所に持っていく人の姿をよく見受けます)。

養生テープ

養生テープは「緑のガムテープ」というとわかりやすいでしょう。業者が作業をするときに、現場でよく用いるものです。

これは「相当本格的な作業」でなければ必要ありません。床や壁を傷つけないために養生をするときには必需品となるので、必ず用意しましょう。

自分で遺品整理をする際のやり方は?3つのコツを解説

片付け

自分で遺品整理をする場合も「やり方のコツ」を知っていると、作業がよりスムーズに進みます。遺品整理のコツで特にわかりやすいものは、g絵の3つがあります。

ここでは、これらのコツについて詳しく解説していきます。

仕分けで迷ったものはすべて「保留」の箱に

遺品を「必要・不要」だけで分けると、しばしば作業が止まってしまいます。

  • さほど必要ではない
  • かといって、すぐに不要と断言もできない

このような「グレーゾーン」の遺品が多く出てくるのです。そのため「迷ったら全部保留」と決めるのが有効といえます。このやり方でも、必要・不要で何割かは片付くものです。

「ダンボールの中身」も1つずつ書いておく

段ボールを運ぶとき、フタが開いていると当然運びにくくなります。そのため、ガムテープで蓋を閉じるのですが、そうすると「中身がわからなく」なります。

そのため、引っ越しのときなどと同様に「箱に中身をマジックで書く」ことが役立ちます。このとき、マジックがインク切れになると地味にストレスが溜まるので、インクが十分にあるマジックを用意しておきましょう。

一気にやらず「定期的に少しずつ進める」のもおすすめ

アパートやマンションなどの退去期限が迫っているのでなければ、あえて「ゆっくり進める」のも一つの手です。どんなことでも、性急に完成させようとすると、失敗することも多くなりますし、少なくとも感じやすくなるものです。

「毎週3時間だけやる」など、あえて「少しずつやる」計画にしておけば、時間はかかるものの「思ったより早く完了する」ということも多いものです。

トラブル防止のために!自力の遺品整理・3つの注意点

片付け

自力で遺品を処分するときも、やはりトラブルは起こしたくないもの。トラブルを避けるための注意点をまとめると、下のようになります。

ここでは、それぞれの注意点について解説していきます。

時間帯…10時~17時程度が目安

あくまで目安ですが、作業をする時間帯は10時~17時程度がいいでしょう。

  • 午前9時では「朝っぱらから」と感じる人もいる
  • 17時以降は「夜」と感じる人も多い

上記のような理由です。時間については「感じ方の差」が大きいものですが、上記の時間帯であればトラブルになる可能性は低いといえます。

(17時が心配であれば、15時までに終わらせれば、まず問題ないでしょう)

夜勤の人もいることに配慮する

現代ではさまざまな業種で24時間営業が当たり前になっています。そのため、夜勤から帰って「昼間根ている」という人は、私たちの想像以上に多いものです。

そのため、上記のような時間帯であっても、騒音はできるだけ押さえましょう。また、後述するように「事前の挨拶」をしっかりしておけば、夜勤の方のストレスも大幅に減らせます。

挨拶…隣家に加え、マンションなら階下にも

挨拶

隣家はもちろん、マンションやアパートであれば「階下」にも挨拶をしておくべきです。特に遺品整理は「服装」の段落で説明しているとおり「スニーカーで作業する」ことが多くなります。

同じ構造の床で、同じような作業をしていても、靴下やスリッパと違い、スニーカーは大きな音が鳴ります。また、家財道具などを運ぶ作業が多い場合も同様です。

このため、特に大きな音が出ると想定できる場合は、階下にも挨拶するようにしてください。

親族関係…勝手に遺品を処分しない

自力で遺品整理をするときによくあるトラブルは「勝手に捨ててしまい、親族や家族との関係が悪化する」というものです。

  • 処分した品物に金銭的な価値があった
  • 価値とは別に、親族・家族にとって大切なものだった

など、トラブルになる理由はさまざまです。しかし、何にしても「勝手に処分」するのは避けるべきです。

業者の場合、このような部分に細心の注意を払うので、こうしたトラブルはまず起こりえません。しかし、自力でやるとつい「突っ走って」しまい、このようなトラブルも起きがちなので、注意してください。

自分で遺品整理をした人たちの体験談・3つの共通点

親の家

「実際に自分で遺品整理をしてみた」という人の体験談を知りたいという方も多いでしょう。ここでは、新聞などで紹介されている体験談を要約しつつ、「多くの体験談で見られる共通点」として、下の3点を解説します。

特に時間については「想像以上にかかる」という方が多いと思われるため、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

想像より遥かに時間がかかる(プロでも2年など)

女性

新聞社の記事で紹介されている体験談を読むと、一番の共通点として「時間がかかる」ことがあげられます。

たとえば、東洋経済の「実家の片づけに2年要した40代女性が得た教訓」という記事の体験談は、タイトルどおり「2年かかった」ものです。

こちらの女性は「一般人」ではなく、整理収納アドバイザーとして著書も持つプロの方です。その方がご自身の体験談を語られているわけですが、

  • 仕事で忙しく時間がとれなかった
  • 実家の片付けということで、あまり計画を立てずに感覚的に取り組んだ

ことを、時間がかかった原因として挙げられています。「忙しくて時間がなければ、プロでも遺品整理は厳しい」ということがわかる体験談です。

(ちなみに、この体験談は最初の1年は生前整理、あとの1年が遺品整理です。親御さんが亡くなる前後で2年間整理されていたということです)

戸建ての実家の遺品整理で「5年」かかった例も

これは日経新聞の「空き家の片付け、経験者に聞いた 仕分けで心も整理」という記事で紹介されている体験談です。

この体験談の男性は、親御さんが亡くなった時点で22歳、遺品整理が終わった時点で27歳ということで、若いために時間がかかったということもあるでしょう。30代・40代の方であればもっと早くできたかもしれませんが、「長ければ5年かかるケースもある」という参考になります。

ちなみに、遺品整理の業者に依頼する場合、必要な作業時間は数時間から長くても1日です。ここまでの体験談を読んで「ここまで時間をかけるのは無理」と感じた方は、早めに業者に依頼することも、検討していただくといいでしょう。

思い出の品を捨てにくい(死んでしまうと感じ方が違う)

これは遺品整理に直面していない方でも何となく「想像ができる」ことでしょう。しかし、実際に直面すると「想像以上に捨てられない」そうです。

やはり「親もいつか死ぬ」と「思っているだけ」の状態と「本当に死んでしまった」状態では、感じ方がまったく違うのでしょう。まったく同じ「子供の頃の絵」でも、親が生きていれば平気で捨てられた物が、亡くなった後では捨てられないということも多いといえます。

このあたりは、賃貸の退去期限などが迫っているのでなければ、無理に整理する必要はないでしょう。ただ、親御さんの実家が空き家になるようなら、維持費がかかるだけでなく不法投棄などのリスクもあるため、できれば早めに片付ける方がいいといえます。

手続き系が大変(保険・銀行口座・不動産など)

遺品整理というと「家財道具の片付け」を連想する人が多いでしょう。しかし、そのような物品だけでなく「財産」を整理する仕事も多くあります。

こうした「手続き」の類は、仕事で慣れているような人でなければ、誰にとっても難しいものです。そのため「手続き系で消耗した」という体験談は多く聞かれます。


このように「自分で遺品整理をするのは疲れる」ことが多いもの。それでも自力でやろうとする人が多いのは「お金を節約したい」という理由が多いでしょう。

確かに、業者によっては遺品整理の費用は高額になります。しかし、安い料金で質の高いサービスをしてくれる業者も多く存在します。

そのような業者の探し方や、遺品整理の料金相場については、下の記事で詳しく解説しています。

遺品整理の料金相場はいくら?違法業者の高額請求に注意! 業者から遺品整理の料金を提示されたとき、多くの人が気になるのは「相場」でしょう。「その料金は相場より高いのか、安いのか」を知りたいは...

自力の遺品整理はゴミ捨てにも注意!守るべきルール・3つ

ゴミ捨て

自分で遺品整理をしていれば「ゴミ」も当然多く出ます。この処分については、特に下の3点を意識しましょう。

他にも多くポイントやルールがありますが、ここでは上記の3点について説明します。

一度にたくさん出さない(5袋が目安)

大量のゴミをまとめて捨てると、収集所から「溢れてしまう」ことがあります。特に路肩に収集所がある場合、

  • 車の通行の妨げになる
  • 美観を損なう

という問題が起きます。このため、収集所からあふれない「日常的な量」にする必要があります。わかりやすい目安は「45リットルで5袋程度まで」でしょう。

マンション内に大きめの集積所があれば、ある程度は大丈夫

ゴミ捨て場

住民が多いマンションの場合、

  • マンション内でいつでもゴミを捨てられる
  • 集積所のスペースもある程度大きい

という場合があります。この場合は、状況を見ながら「少し多め」に捨ててもかまわないでしょう。どこまで多めにしていいかは、様子を見て判断します。

自分が親などの故人とともに住んでいたマンションなら、このあたりの感覚は肌でつかんでいるでしょう。しかし「親が住んでいただけ」「自分は住んでいなかった」という場合、「捨ててはいけない」可能性もあるため、慎重に捨てるようにしてください。

分別は徹底する(回収されないと余計に面倒)

当然ですが、分別は徹底しなくてはなりません。分別のルールに違反してゴミが残されてしまうと、

  • それを自分で回収する
  • 回収した後で、あらためて分別する
  • 他のゴミのせいで汚れている

ということで、非常に厄介な事態になります。もちろん「放置する」ことは許されませんし、長期間放置されている場合は、管理組合の理事などが中身をチェックする恐れもあります。

このように、ルールを破ると「逆に大変」なので、最初の段階でわずかな労力を払って、正しく分別するようにしてください。

全部捨てたい場合は処分場に直接持ち込む

クリーンセンター

「5袋ずつなんて悠長なペースではやってられない」という人もいるでしょう。実際、気分の問題でなく「一気に捨てるしかない」こともあります。

遠方に住んでいて「作業が終わったら帰らなければいけない」などのケースです。このような場合は、処分場(クリーンセンター)に直接持ち込む方法があります。

営業時間内であれば大部分のゴミを持ち込める

クリーンセンターは、粗大ごみも含めて大抵のゴミを持ち込めます。施設のルールにもよりますが、ほとんどは「ガレキ」などの特殊なゴミでも持ち込めます(チェックは厳しくなりますが)。

事前に連絡が必要なセンターもあれば、不要なセンターもあります。こうしたルールは施設のホームページに書かれているため、先にチェックしてから行くようにしてください。

(なお、クリーンセンターでの処分費用は無料か数百円など、格安でできることがほとんどです)

遺品整理が疲れる&つらい理由は?5つの原因を解説

疲れる

遺品整理の体験談を見ていると「疲れる・辛い」という声が多く見られます。その理由を分類すると、以下の5つに分かれます。

精神的理由 ショックを受けた状態での作業になる
物理的理由 単純に物が多い(実家は大抵物が多い)
感情的理由 捨てるのに罪悪感をおぼえてしまう
事務的理由 要不要を判断する人(故人)がいない
状況的理由 孤独死では特殊清掃が必要になることもある

このように理由を分析すると「それぞれの原因をつぶすことで、遺品整理をより楽にできる」といえるでしょう。そのような意味を込めて、それぞれの理由について解説します。

精神的理由…ショックを受けている

個人差はありますが、家族などの近しい人が亡くなれば、大抵の人はショックを受けるものです。これは、遺族の悲しみに寄り添うカウンセリングである「グリーフケア」が、心療内科や医療の一分野として認知されていることでもわかります。

下のようにコトバンク(デジタル大辞泉)にも掲載されています。

身近な人と死別して悲嘆に暮れる人が、その悲しみから立ち直れるようそばにいて支援すること。
コトバンク「グリーフケア」

このように「精神的にショックを受けていることが多い」「その中で、今まで経験のない作業をしなければならない」と考えると、疲れるのも「当たり前」なのです。

物理的理由…単純に物が多い

遺品は基本的に「多い」ものです。中には生前整理や断捨離をしっかりされていて、「遺族が遺品整理で一切困らないようにして亡くなる」という立派な方も見えます。

しかし、晩年にそのような余裕や能力がある人は限られていますし、「思い出が多くて捨てられない物が多かった」という高齢者の方も多いものです。そのため、遺品が多いこと自体は「人として悪い」ということではありません。

ただ、整理する側は大変です。このように「ほとんどのケースで物が多い」という物理的な理由も、遺品整理で疲れる理由といえます。

感情的理由…捨てるのに罪悪感をおぼえてしまう

ショック

同じように物量が多くても、それが「普通の不用品」であれば、バサバサと捨てることができます。しかし、遺品はそういうわけにはいきません。

「捨てたり処分したりするのに罪悪感を持ってしまう」という理由で、疲弊してしまうケースが多く見られます。

事務的理由…要不要を判断する人(故人)がいない

どんな作業でも「一つひとつ判断しなければいけない」というものは大変です。遺品整理では、その判断を「自分で毎回」しなければなりませえん。

親御さんが生きていれば「これ要る?要らない?」と聞きながら、判断を親御さんにまかせて整理できるでしょう。しかし、遺品整理ではそのように「指示」を出してくれる人がいません。

「逆にその方が楽」な人もいるが…

人によってはこの方がむしろ楽でしょう。親御さんが明らかに不要なものを集められていた場合は「問答無用で全部捨てられる!」と、楽に感じることもあるはずです。

このあたりはケースバイケースですが、こうした「全部捨てるべき」ケースでなければ、「判断してくれる人がいない」のが、疲れる原因となります。

状況的理由…孤独死では特殊清掃が必要になることもある

特殊清掃

孤独死で発見が遅れた場合など、特殊清掃が必要になることがあります。特にご遺体の腐敗が激しかったときなどは、原状回復の工事も必要になります。

こうなれば、以下のような負担がかかるため、遺品整理はさらに疲れるものとなります。

  • 特殊清掃の業者選定
  • リフォームの業者選定
  • それぞれの支払い
  • 清掃・工事への立ち会い
  • 大家さんなどとの交渉

こうした孤独死の原状回復工事については、下の記事でも詳しく解説しています。

孤独死の原状回復費用の相場はいくら?損害賠償はどこまで義務がある? 孤独死で遺体の腐敗が進んでから発見された場合、賃貸物件であれば「原状回復」が必要になります。その費用について、多くの人が気になるのは...

遺品整理はプロに依頼するのもおすすめ!代行業者を利用する3つのメリット

業者

遺品整理は自分でやるのも悪くありませんが「プロに依頼するメリット」も多くあるものです。ここでは、そのメリットを3つ紹介します。↓

これらのメリットと、自力でやるメリットを比較しながら、選択肢を考えていただくのがいいでしょう。

時間を節約できる(数時間~1日で完了)

体験談の段落でも紹介したとおり、遺品整理を自力でやると「数年かかる」という例も多くあります。しかし、業者に依頼すると数時間~1日で終わることがほとんどです。

もちろん、これは業者が集中的に作業するからですが、そもそも「自力だと、その集中するための時間をとれない」ことが多いのです。集中できるのはプロの特権といえます。

また、技術自体も一般の方とプロではレベルがまったく違うため、その点でもスピーディーに片付きます。これは、社会人の方であればご自身がそれぞれの分野のプロであるため、納得できるでしょう。

労力がかからない(仕事・家事に専念できる)

「遺品整理が疲れる&つらい理由」の段落で紹介したとおり「自分でやるのは辛い」という人が多いものです。そもそも遺品整理業というサービスがあり、多くの人が依頼している時点で「一般の方にとって負担のかかる作業である」といえるでしょう。

生活の中で不要な労力をかけず、自身の仕事や家事・育児などに専念するためにも、業者をうまく活用するのが得策といえます。

買取・手続き代行・遺品供養なども全て任せられる

遺品整理の業者は、以下のようなサービスにも対応しています。

  • 遺品の買取
  • 各種手続きの代行(相続など)
  • 遺品供養(お焚き上げなど)

このように「関連する仕事をすべて任せられる」という点でも、遺品整理に関する負担を大幅に減らせます。特に遺品を高額で買い取れる業者であれば、それによって遺品整理の料金を安くしてもらうこともできます。

(こうした買取などの強さも含め、業者選びで見るべきポイントは、下の記事を参考にしていただけたらと思います)

悪徳業者に騙されないために!遺品整理業者の選び方・6つのポイント 遺品整理は、多くの人が人生で初めて体験することです。まして「それを業者に依頼する」となれば、経験のある人はほとんどないでしょう。 ...

まとめ

女性

最後に書いた通り、遺品整理を代行業者に依頼することには多くのメリットがあります。「自分でやってみる」という自立心やチャレンジ精神も非常に良いものですが、「業者に頼むとどんな感じか」ということも、調べてみて損はないでしょう。

  • まず業者に相談してみる
  • 自力でできそうだと思ったら、やってみる
  • やはり難しかったら、業者に依頼する

という風に柔軟に考えてもいいかと思います。「業者に頼むか、自分でやるか」という二者択一ではなく「それぞれ必要に応じて使い分ける」というスタンスで考えていただくといいでしょう。